いつか私に恋をして



それでも彼は私が辛いとき
吐き出しそうになるときにそばにいてくれた。

なにも言わず、ただそばに。

それでも、私は、彼を信じられなかった
怖かったんだ。

彼がいなくなるなんて知ってたら
絶対に、私は彼に気持ちを伝えられたのに。

あの日、彼を止められていたかも
知れないのに。

後悔してももう彼は戻らない。

泣いて声をあげても戻らない。
名前を呼んだ。掠れた声だって気にせず
ただただ、ずっと彼を呼んだ。



私は、彼を信じたかった


 
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