背伸びして、キス
「うわ、圧巻!予想以上にすごいな」
「うん・・・」
駅ってあまり来ないから知らなかった。
いうだけあって、本当にすごいイルミネーションだった。
あちこちで、カップルたちが並んでイルミネーションを見ている。
それを横目に見ながらチクチクと胸が痛んだ。
「一華ちゃん、あっちも見てみよう」
「えっ」
自然と引かれた手。
振り払うのも、不自然な気がして。
きっと、気落ちしてる私を励まそうとして明るくしてくれてるのに。
「ここから見ると、全体的に見渡せて感動するよ」
「ほんとですね。すごく綺麗」
ただ素直に、そう思った。
「ねぇ、一華ちゃん」
「はい」
「本気でさ、俺にしない?」
見上げた時東さんの表情はいつものおちゃらけた笑顔じゃなくて。
真剣な、まっすぐな瞳だった。