背伸びして、キス
「あー、美味しかったぁ」
「よく飲みましたね」
「久しぶりだったからね」
そうだ、この人は酒豪だった。
千鳥足の工藤さんをちょいちょい軌道修正させながら駅まで歩く。
「女子高生は置いといてさ、・・・一条くん、彼女作んないの?」
「工藤さん、酔っ払いですね」
「飲めるときに一気に飲むのが私のやり方なの!」
へろへろの工藤さんは、仕事のできる普段の工藤さんとはえらい違いだ。
これがプライベートの工藤さん、なんだろうか。
「ほら、まっすぐ歩いてください」
「・・・・・」
ふらつく工藤さんの腕を引っ張り自分の方へと寄せる。
すると、さっきまでへらへらと笑っていた工藤さんが表情をけし、俺を見上げる。
え――――?
「あの、工藤さ・・・」