mariage~酒と肴、それから恋~《4》
社会人になって、仕事デキるって評判の取引先の男と結婚間近までいったんだけど…。

(新入社員の若い女とデキてしまって、結果、捨てられたけど)。


華やかな人生に憧れて都会に出たけど、結局上手くいかなくて出戻ってきた。


今、それなりに馴染んで生活してる。

結局わたしは地味にしか生きられない定めなんだろうな。

あーあ。仕方ない。


「ああ、そうだ、俺、お見合いすることになってさ」


聡が淡々と言うから聞き逃しそうになった。

「今、なんて言った?」


「見合いするって言った」


「はあ?!何で?!」

見合い?何言い出しちゃってんの急に!

聡をガン見する。


「上司が俺のこと勝手に心配してて。いつになったら結婚するんだ、って。相手いないなら世話してやるってしつこくてさ」

聡は困ったような表情と口ぶりをしつつ、ちらりと向けてきた目は妙に挑発的で、わたしの気に障った。

いつも気弱な聡のくせに!!


「そんなん聞いてないし!」


「今初めて言ったし」


「……」


「何、その目」


「……」


「何、ムスっとして。何か言ったら?」
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