Where it is stuckー滞っている場所ー
「おはようございます~」


蕨が、欠伸をしながら挨拶をした。


おはよう、と他の捜査員も挨拶を返す。


「今何時ですか?」


蕨の、真面目だがどこか腑抜けた質問に、平子は、少し笑いながら答えた。


「8時7分だ・・・」


平子に、一瞬電撃が走る。


「平子さん?」


動きが止まった平子を、蕨が覗き込もうとすると、平子の首がゆっくりと蕨のほうを向いた。


「蒼龍・・・8時に予約してるんだった・・・」






平子の顔が、さーっと青くなっていく。







それにつられて、蕨の顔も引きつる・・・






「ちょっと!!みんな急いで!!」



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