Where it is stuckー滞っている場所ー
「そうか・・・」


枕崎は、ひどく落胆した様子だ。


望月は、すみません、と望月に声をかける。


「いやいや、時間とってすまんかった。」


いそいそと帰っていく枕崎の背中は、来たときよりも何倍か小さく感じる。


捜査員たちは、関心が薄れたのか、首をかしげ、自分の机に戻った。


ふぅと、誰かがため息をつくと、そこには、いつもの事務所が戻ってきた。


だが、そこには、少しの違和感が残る・・・





何かを忘れているような・・・





捜査員たちが、思い思いに時を過ごしていると、奥の仮眠室で内職を終え、仮眠を取っていた蕨が起きてきた。

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