Where it is stuckー滞っている場所ー
「はい、ストップ」


睨み合う二人の間に割って入ったのは、平子だ。


平子は、ひっそりと、望月の後ろにいた。


「・・・・」


平子に仲裁されたからか、二人は静かになった。


周りで見守っていた捜査員たちも、平子の仲裁にほっとしたようだ。



ふう、と、平子はため息をつき、話し始めた。



「今回の喧嘩は、藍斗が悪い。そんでもって、口喧嘩も弱すぎ。田舎のヤンキーかと思ったもん。」


平子は、また、さっきよりは軽めのため息をつき、


「うん、涙の勝ちだね。」


と、言った。


望月は、はあ、とため息をつき、少し納得しないといった雰囲気で、天音と共同の部屋に入っていった。

< 18 / 69 >

この作品をシェア

pagetop