Where it is stuckー滞っている場所ー
「さ、俺も準備しよう」


うきうきしながら準備をしている天音を横目に見ながら、平子は準備を始めた。


「俺は反省文っと、、、」


望月は、深いため息をつきながら反省文をまた書き始めた。


「ナン・・パは・・・もう・・しま・・」


望月が打つ文字を読み上げながら打つ。


すると、、、


ドンドンドンッ!!


事務所の薄い玄関の扉が強くたたかれる。


望月も作業の手をやめ、様子を伺っていると、奥で蕨の内職の手伝いをしていた秋鹿が出てきた。


「え?だれ?もしかして・・・」


秋鹿が何かを言いかけようとすると、秋鹿のすぐ目の前をカッターシャツを脱ぎかけの平子が奥から出てきた。


カッターシャツから着替える途中だったようだ。


「すみません。ちょっとまってください、、、」


平子が、カッターシャツのボタンを閉めながら、焦った様子でノックに応じる。


ガチャッ


「すいません、どちらさまで?、、、」


平子がドアを開けると、、、


「枕崎だ、お前のとこの捜査員、昨夜、相田比奈にナンパしなかったか?」
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