Where it is stuckー滞っている場所ー
ああ、あれね、と秋鹿は笑いながら答える。


「母さんの口癖なんだよね~」


へ~と、蕨はバスタブの淵に顎をのせ、相槌を打つ。


「昔さ、俺いろいろあったじゃん?そのときに、毎晩母さんが言ってたんだよ」


秋鹿の顔は、常に笑顔だ。


「そうか、なるほどな」


蕨も、笑顔で相槌を打つ。


「あ、そろそろ時間じゃない?朔、髪洗っちゃいなよ。」


一組30分と、大体決まっている。今は、15分といったところだろうか。


うん、と蕨はうなずくと、ざばんと湯船から出て、秋鹿と入れ違いに椅子に座った。


< 46 / 69 >

この作品をシェア

pagetop