Where it is stuckー滞っている場所ー
「きってあげようか?」


秋鹿が唐突に言うと、蕨は、あわ立てたシャンプーが飛び散るほど首を振った。


「やだよ~鳳が切ると大変なことになるじゃん」


蕨が笑いながら言うと、言えてる。と、秋鹿も笑いながら言った。


蕨が、シャンプーを流し終える。


「そろそろ出ようか」


秋鹿が言うと、蕨がうなずいた。


蕨と秋鹿が風呂場から出る。


二人は、狭い脱衣所に二人で並び、体を拭き、Tシャツとジャージに着替えた。


「やっぱさ、寝る服に着替えると、眠くならない?」


秋鹿は、言葉の通り、眠そうだ。


「なんかさ、パジャマ着ると、脳が睡眠モードに切り替わるらしいよ」


蕨も、あくびをしながら言う。
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