Where it is stuckー滞っている場所ー
第二章 あなたは
「相田さんに、会えないかな、」


「え?」


下を向いた望月は、どんな顔をしているのだろうか。


「でも、もう、、、」


秋鹿が言いよどむ。


「俺、相田さんのこと、知ってる気がするんだ。」


「え?」


秋鹿が聞き返すと、望月は顔を上げた。


「名前聞いた時から、聞いたことがある気がしてたんだ。」


「じゃあ、なんで、、、」


「俺だって、後悔してんだよ、だから、会いにこうとしてる。」


望月は、秋鹿を押しのけ、リビングへと向かっていった。


「あんな奴でも、後悔するもんなんだな。」


「え?」


うつむく秋鹿に、横から高崎が声をかけてた。
< 54 / 69 >

この作品をシェア

pagetop