夫の教えるA~Z
アキトさんの出張のナカ日の火曜日。
私は、夏子さんが一度行ってみたいと言っていた、ちょっと小洒落た創作料理屋に席を取った。
そうして、松田君の仕事が終わる7時頃、3人が一同に会したわけだが…
「へー、そうなんだ、誰かと思ったら。フーン、君だったのか。そうだったんだ~、ね、トーコちゃん」
「よ、よろしくっ、お願いしますっ」
「あっ、ははは~…っと」
怒ってる時、かえってニッコニコの笑顔をつくる様は、本当にアキトさんによく似ている。
額に青筋を立て、満面の笑顔を張り付けている夏子さんに背筋を凍らせながらも、私は強引に場を進めた。
「あ、あの、紹介しますね。こちら、アキトさんの部下の、松田俊紀君です」
「あのっ、松田といいます!よろしくお願いしますっ」
夏子さんに向かって90度に礼をする松田君と、鮮やかにそれを無視する夏子さん。
その温度差に、とても気まずい思いをしながらも、私は必死に彼のフォローに回った。
「そうそう、松田君は、今年社会人になったばかりの新人さんなんですよ。ね、松田君」
「あ、成る程ね。《《それで》》」
「あー…、あ、松田君。こちら、大神夏子さん。アキトさんのお姉さんで、私が勤めているジムのインストラクターをされてるんですよ」
「あ、ハイっ、存じております。
この間は僕、勘違いで大変失礼な真似を致してしまいまして…」
「あー、もう。そういうのいいわ。
時間勿体無いから、飲みましょ。さ、注文注文。トーコちゃんは何にする?松田君は?お酒飲める?」
「あ、ハイっ」
しかしそこは夏子さん。
言いたい文句も山ほどあるに違いないのに、この場ではそれを棚に上げ、テキパキと注文を取り始めた。
私は、夏子さんが一度行ってみたいと言っていた、ちょっと小洒落た創作料理屋に席を取った。
そうして、松田君の仕事が終わる7時頃、3人が一同に会したわけだが…
「へー、そうなんだ、誰かと思ったら。フーン、君だったのか。そうだったんだ~、ね、トーコちゃん」
「よ、よろしくっ、お願いしますっ」
「あっ、ははは~…っと」
怒ってる時、かえってニッコニコの笑顔をつくる様は、本当にアキトさんによく似ている。
額に青筋を立て、満面の笑顔を張り付けている夏子さんに背筋を凍らせながらも、私は強引に場を進めた。
「あ、あの、紹介しますね。こちら、アキトさんの部下の、松田俊紀君です」
「あのっ、松田といいます!よろしくお願いしますっ」
夏子さんに向かって90度に礼をする松田君と、鮮やかにそれを無視する夏子さん。
その温度差に、とても気まずい思いをしながらも、私は必死に彼のフォローに回った。
「そうそう、松田君は、今年社会人になったばかりの新人さんなんですよ。ね、松田君」
「あ、成る程ね。《《それで》》」
「あー…、あ、松田君。こちら、大神夏子さん。アキトさんのお姉さんで、私が勤めているジムのインストラクターをされてるんですよ」
「あ、ハイっ、存じております。
この間は僕、勘違いで大変失礼な真似を致してしまいまして…」
「あー、もう。そういうのいいわ。
時間勿体無いから、飲みましょ。さ、注文注文。トーコちゃんは何にする?松田君は?お酒飲める?」
「あ、ハイっ」
しかしそこは夏子さん。
言いたい文句も山ほどあるに違いないのに、この場ではそれを棚に上げ、テキパキと注文を取り始めた。