夢の続きは隣の部屋で…

乃里花は小さくため息をつくと、その場にしゃがみこんだ。

と、そのとき、


ウィーンっっ


オートロックのドアが開く音がした。
どうやらゴミを捨てようとした人が出てきたらしい。

よかったぁ…

乃里花はホッと一安心してドアの中に入ろう立ち上がる。

「あっ、、!」

マンションからゴミ袋を持って出てきたのは、どこかで見たことのある顔…そう、隣の部屋の『たくと』と呼ばれていた青年だった。

「ん…?」

たくとは乃里花に気が付くと、足を止める。


「あなた、昨日のお隣さん!!」

「昨日の?あぁ、隣のやつ?なに??」


たくとは眉間にしわを寄せながら、乃里花をにらみつける。


「あっ、いえっ、なんでも…。。さっ、さようなら!」

目力に圧倒された乃里花は、ダッシュでその場から逃げるようにマンション内へと入っていった。
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