夢の続きは隣の部屋で…
「…つーことで、どうする?これから」
そいうと、拓登はキッチンを離れ、じっと乃里花を見つめながらソファに近づいてくる。
「…?これからって?」
「お前、警戒しなさすぎじゃね?さっき颯太に言われたんだろ、一人で俺んちくんなって。 どうなるか、、知りたい?」
一瞬ビクッとしたが、すでに瞳に捕らわれているのか、恐怖からなのか視線を逸らすことができない。
拓登は自分の左腕をソファの背もたれに押し付け乃里花の逃げ場を奪うと、乃里花のあごに右手を添え、優しく引き上げる。
「じっくり教えてやろうか、今から…」
耳元に拓登の吐息がかかる。乃里花は思わず軽く身を震わせてぎゅっと目をつぶった。
その息は耳から頬、そして唇へと移動する。予想外の出来事に体が動かない。
キスされる…!
その瞬間、乃里花の唇に何かが触れた。
唇にしては冷たく硬い。その感触に乃里花はビックリして目を開ける。
「…ってイチゴ?」
「じょーだん!なにマジになってるの」
乃里花の口元に大きくて赤々したイチゴが一粒くっついている。いつの間に持ってきていたのだろうか、乃里花はイチゴを掴むと、恥ずかしさのあまり顔を真っ赤にして立ち上がる。
「ちょ…!ふざけないでよ!!」
「わりぃわりぃ。…お前に手は出さねぇよ。だから安心しろ」
「~~っ///!」
優しくポンポンを頭を叩かれる。今まで見たこともない拓登の優しい表情に、乃里花は言葉では上手く説明できないフワッとした感情が芽生える。複雑な気持ちを落ち着かせようと再びソファに座ると、イチゴをパクッと口に入れた。