夢の続きは隣の部屋で…
しばらくすると、悠果と颯太がスーパーの袋を両手に引っ提げて帰ってきた。
「わっ、乃里花もう来てたの?連絡したのに~!大丈夫?変なことされてない??」
案の定、悠果が乃里花の身を心配して抱きついてきた。
「おめぇな、俺をなんだと思ってんだ」
「えっと…性欲のかたまり?」
「てめぇ…」
「本当のこと言ったまで~っ」
「大丈夫、大丈夫だよ、悠果っ。私、なにもされてないから」
なにもされてないわけではない…が、事を荒立てる必要もない。ちらっと拓登を見ると、思わず目があう。乃里花は咄嗟に目を逸らした。
その一瞬を、颯太は見逃さなかった。
「…ほら、今日は乃里花ちゃんの入学祝いでしょ?仲良くやろーぜ!!」
颯太の一言で場が仕切りなおされる。
買ってきたスーパーの袋をキッチンに置くと、颯太は腕まくりをして手をあらった。
「ほら、悠果も抱き合ってないで手伝う!」
「はいは~い、乃里花は主役だから、座ってゆっくり待ってて~」
悠果は乃里花にニコッと笑うと、パタパタとキッチンへと向かっていった。