ぼっちな彼女と色魔な幽霊
だけどヨウはわたしの怒りなんか真に受ける様子もなく落ち着いた様子だった。
「食物連鎖から連想する言葉を述べよ」
「……えっ?」
「連想ゲーム。じゃあ俺から、ひとりでは生きられない」
「えっ?……世界は捕食者の為にある」
「消えていい生き物はいない」
「実は底辺がすごく気遣いやで息を潜めすぎて息苦しくなっている……なんてことはてっぺんにはなんの影響も与えないことによって保たれているバランス」
「底辺の握ったおにぎりをてっぺんは好んで食べている」
「……が、しかし底辺はてっぺんが恐くて毎日涙を拭いながらおにぎりを握っているのであります」
ヨウが変なことを言うから食物連鎖そのものよりも、その言葉に対しての反論みたいになってしまった。だけどヨウは何も言わずに物語口調で続けた。
「そんなことは露知らず、てっぺんは今日もおにぎりを楽しみにしていました。
てっぺんは意外にも底辺のことが嫌いではありません。
底辺ほど上も下も気にしたことがないからです。
そんな世界があるとは知らないのです」