ぼっちな彼女と色魔な幽霊
「でも底辺は思うのです。てっぺんに一度作ったミサンガは気に入られることなくどこかに捨て去られました。
代わりに可愛いてっぺんから貰ったミサンガを嬉しそうにつけていたことも知っていたのです。
底辺はやはり自分は底辺だから仕方ないと諦めました。
だから恐いのです。結局のところてっぺんは、てっぺんとしか仲良くしてくれないと思っているから……」
ヨウは少し黙ってから、続けた。
「それはそうです。底辺は自分の好きな男をバカにされても、笑って他人にあわせるような奴でしたから」
「……そ……そんなことないけど!」
「底辺は自分のことを悪くしか言いませんので周りのいいところが見えません。
あんなに好きな男のことだって自信がありません。だからそう言ってしまうのです。
そして気づかないのです。
てっぺんの俺から見たら、暗そうな男が好きだとしても、底辺への見方なんかなんも変わんねーぞってことに」
「……」
「嘘だな。頼れるとこ増えるわ」
そう言うとわたしのお弁当袋からおにぎりを取り出した。