ぼっちな彼女と色魔な幽霊
いるかな……。
毎日いるわけないよね。
そう思いながら、図書準備室の扉をノックした。
返事が聞こえなくて、そっと中を覗くとパイプ椅子に座る才伽ちゃんと目があった。
「あれー? どうしたの?」
あとは誰もいなくて、二人きりの空間にぎこちなさを感じた。だけど、言わないと。言うと決めたから。
「あ……あのね!」
「うん?」
きょとんとしながら、わたしを見る。
なにから話そう。
そう思って、鞄の中から一冊の本を取り出した。
「実はわたし、このブックカバーとしおり、手作りなんだ」
「はぁっ? まじー? ブックカバーも作れんの?」と、まじまじと眺める。
「実はこういうの好きで、さっきのしおりも本当は作りたくて作ったんだ。
そんで自分でも気に入ったから、誰かにあげたら喜ぶかななんて思っちゃっただけで……大したことないのに。
参考にしてとか恩着せがましいこと言っちゃってごめんね」と、謝った。