無糖バニラ
「翼のこと好きなのはいいけどさ、周りも見た方がいいんじゃない?」
小嶋くんにバッサリと斬られた女子が周りを見渡したのに合わせて、あたしも教室をグルッと見る。
明らかにドン引きしている人や、かわいそうなものを見るような目をしている人。
今まで黙っていた仁奈が、大きくパチパチと拍手をし出した。
「小嶋くんかっこいーい!やばーい!」
「ちょっと、仁奈!あんただって芦沢くんのこと好きだって……」
「え、言ってないけど」
「はぁ!?」
怒鳴っている相手に対してしれっと答えてしまうあたりが、とても仁奈らしい。
うらやましい……。
小嶋くんにバッサリと斬られた女子が周りを見渡したのに合わせて、あたしも教室をグルッと見る。
明らかにドン引きしている人や、かわいそうなものを見るような目をしている人。
今まで黙っていた仁奈が、大きくパチパチと拍手をし出した。
「小嶋くんかっこいーい!やばーい!」
「ちょっと、仁奈!あんただって芦沢くんのこと好きだって……」
「え、言ってないけど」
「はぁ!?」
怒鳴っている相手に対してしれっと答えてしまうあたりが、とても仁奈らしい。
うらやましい……。