シンデレラは恋に臆病
真優が欲しくて堪らなかったんだ。

「俺って……最低な男だな」

自分の欲求ばかり押し付けて……。

彼女の気持ちにもっと応えるべきだった。

二十八にもなって……ガキみたいに盛って……。

自分の愚かさに呆れる。

会社に戻ると、真っ先に真優の姿を探す。

すると、彼女は営業の高橋に誘われていた。

足早に真優の元に行き、彼女が高橋に返事をする前に、花のピアスを彼女に返す。

「城野さん、昨日、これうちに忘れていったよ」

手段なんて選らんでられなかった。

真優は俺の女だと暗に高橋にアピールする。

会社中に知れ渡ってもいいと思った。
< 67 / 106 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop