あの夏に僕がここへ来た理由
海人の部屋は、こじんまりとしていた。
部屋の真ん中に小さなちゃぶ台が置いてあり、サッシの向こうには海が見えた。
ひまわりはちゃぶ台に所狭しとお弁当を広げた。
「こんなにたくさん、大変だったでしょ。
本当に感謝してる。
ありがとう」
海人はひまわりの作ったお弁当を見て本当に感動した。
二人は食事を終え、コーヒーを飲み一息つきながら窓の向こうの海を眺めていた。
ひまわりはさっきのサチの言葉をふと思い出し、その事を海人に聞いてみた。
「サチさんって、私達のこと何でも知ってるの?」
「いや、何も知らない。
何も話してないから・・・
でも、なんか、不思議な力があるって言ってた。
第六感みたいなものが・・・
そしたら、僕を見て何も感じないし見えないって言ったんだ。
それが、何を意味するのか分からないけど。
さっきのおかみさんの言葉は、僕もちょっと驚いたよ」