ズボラ女が恋する瞬間
それで、女の子たちは虚しくならないのだろうか?

いつも一緒に居れるわけでもない。

自分以外の子と一緒に過ごす日もあるというのに。

三浦の周り居る子たちは、バカな女だ。

でも、そう思うのは心のどこかで羨ましいと言う気持ちがあるからだ。

わかって居るけど、認めたくない。

自分が1番、バカな女だと認めたくないから。


「あ、ここです」


自分のマンションが見え、三浦に告げる。


「大手企業のOLにしても、良いマンションに住んでんだな」


良いマンション=家賃が高い。

今住んでるマンションに、あたしの1人の給料で住むには正直キツイものがある。


「基本給プラス残業・休日手当も頂いてるんで。じゃ、ありがとうございました」


車を降り、軽く頭を下げ、マンションの中へと歩みを進めた。

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