ズボラ女が恋する瞬間
「よくわかんねぇけど、今はお前と離れたくねぇ」


不意に言われた言葉に、チクリッと幸せな痛みが胸を襲う。


「なぁ、一緒に暮らさねぇか?」


それって、同棲と言うことですよね?

別に嫌と言うわけじゃないが、あたし達はまだ付き合ったばかりだし・・・

まだお互いのことを全くと言って良いほど、理解し合えていない。


「嫌か?」

「嫌なわけじゃないけど、その、何というか ・・・」

「わかった。今すぐじゃなくて良い。でも、考えておけ」


そう言い残し、大翔は来た道を帰っていく。

大翔は、人の気持ちを乱す天才なのではないだろうか?

そんなことを思いながら、緩む顔を必死に誤魔化した。

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