ズボラ女が恋する瞬間
そんなことを思いながら、クリスマスの今日も会社で残業をしていた。

仕事を片付けた時には、同僚たちの姿はなく、1人だけ取り残されていた。

小腹が空き、鞄の中に入れてあったチョコレートを取り出す。

その際、大翔のクリスマスプレゼントが視界に入る。

大翔もあたしと同じ価値観なのか、2人の間にクリスマスの話なんて一切出なかった。

だからクリスマスだからと言って、特別約束もしていない。

一応、用意して置いただけだし。

今日渡せなかったからと言って、今度渡せば良いだけの話だ。

なんであたしは、言い訳染みた言葉を並べているんだろう。

そんな自分が嫌になりそうで、少し荒々しく鞄を元の場所に戻した。

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