ズボラ女が恋する瞬間
「また、残業か?」

「わぁ!!」


手紙に気を取られていて、誰かがすぐ側にいたなんて気付かなかった。

驚きのあまり、あたしは見ていた手紙を落とす。

その手紙を、声を掛けてきた三浦が拾う。


「なんだこれ」


手紙を見た三浦が、眉を細める。

あたしは手紙を取り返そうと手を伸ばすが、三浦に阻止される。


「か、返してくださいよ」

「お前、嫌がらせにあってんの?」

「知りませんよ」


むしろ、こっちが知りたい。

相手が何を考えてるか、こっちはさっぱりわからない。


「いつも来てるのか?」

「会社に来たのは、初めてです」

「会社にって、他にどこに来たんだよ」


もう、一々変な詮索しないでよ。

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