管理人は今日も憂鬱(イケメン上司と幽霊住人の皆さん)
「わざわざここを選んだんですか?」
不思議に思った絢が。
「いや、会社が用意してくれた社宅なんですけど。何か問題でも?」
「あっ、いえ、とくには」
1人でも入ってくれれば助かる。蒼真のためにわざわざ来なくてすむ。
「ご存知なければお教えしましょうか?」
手をメガホン代わりにして蒼真が口を挟む。
せっかく静かに過ごしていたのに、他人に邪魔されるのが嫌だった。
どうせ霊が出たの何だのと、騒ぎ立てるに決まっていると。
「何でもないです!!なんでも!!」
キッ!と蒼真を睨む。
「仲いいんですね」
「えっ!?とんでもない!!そんなことないですよ!!」
なんとなく詰まらなさそうに眺めた蒼真は、ふいっと部屋に戻ると鍵を掛けた。