管理人は今日も憂鬱(イケメン上司と幽霊住人の皆さん)
お互いの上司と先輩がそれぞれの携帯に掛かってきた対応で部屋を離れた。
「上手くいってるみたいですね」
なんとなく嫌味を込めて言ってみる。
「彼女はいい子ですよ、昔から」
さりげなく自慢を聞かされたようでムッとする蒼真。
「蒼真さんは、ご結婚は?」
「ほっといてください」
「…花井さんと仰る女性がいらっしゃったそうですね」
何でこいつが知ってるんだ。
蒼真が眉を潜めた。
「ハイツの住人の方と、総務課の方に、ちらっと聞きました。気難しいから珍しかったとか」
喧嘩売ってるのかこいつは。
さらにムッとするが、気付かない南科。
というか、ハイツの住人だと!?
見えてるのか??こいつにも!
「絢ちゃん、園さんじゃなくてよかったです」
ちょうどそれぞれの上司が戻った。
静かに微笑むと、
「ではこれで、失礼します」