管理人は今日も憂鬱(イケメン上司と幽霊住人の皆さん)


次の日曜、初めて空き地に行ってみた絢。


業者と一緒に蒼真も見に来てくれた。


50代の、白髪混じりで、でっぷりビールっ腹の男だった。


知り合いだし、あとは勝手にやってくれ、自分は行かないから、とも言えない。


ハイツでも世話になっているから、とりあえず状況を見てからの話だけれど、できるだけ費用は抑えてほしいと頼んでくれたらしい。


父が亡くなってからだから、2か月ぶりくらいか。


気候も程よく、今日も快晴で、この前の雨が栄養となり、一面が草原になっていた。


「ははは…」


笑うしかなかった。


一応、軍手やゴミ袋は用意していたが、これ程とは。


「しゃあねえだろ、やるしか」


蒼真も覚悟はしていたようで、汚れても差し障りない格好だ。首にタオルまで巻かれている。


会社の上司に、こんなことまでさせる自分が情けなくなる。


「………すみません」


小さくなる絢。


除草はできるだけ自分でやり、あとは土地の場所的にどこまでできそうか、業者の目で見てもらう。


という条件だ。



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