冷徹社長が溺愛キス!?

「そうですか……」


そういえば、秘書も同じ理由でつけていないんだっけ。
どっちも、いたら便利だと思うんだけど……。
私が社長だったら、その立場にとことん甘えてしまいそう。


「それで、答えは出たのか?」

「……答えですか?」

「宿題だ」


ポカンと聞き返した私に、社長は『もう忘れたのか?』という目を向けてよこした。


「あ……」


すっかり忘れていた。


「すみません、出ていません……」


後部座席で小さくなる。
もう忘れてくれてもいいのに。
社長は結構、執着体質なのかもしれない。


「最後のワードは何でしたっけ?」

「それすら覚えてないって? さすがは頭が花畑だな」


目を見開いて驚いたあと、社長はクククと笑った。

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