冷徹社長が溺愛キス!?

そういえば、夕食はまだだったっけ。
思い出した途端、お腹が減るから不思議だ。


「何か作れるか?」

「……はい?」


ワンテンポ遅れて聞き返す。

何かって、つまり料理だよね?
何かしらは作れるだろうけど、材料はあるんだろうか。
そもそも、私の作るものが社長の口に合うのかが一番のネックだ。

社長が私を手招きで呼び寄せる。
キッチンへ連れて行く気らしい。
リビングに続くダイニングを抜け、社長は対面式になったキッチンにある冷蔵庫を開けた。


「まぁ、見ての通り、食材が豊富にあるとは言えない」


彼の言うとおり、冷蔵庫の中身はビールなどの飲み物がほとんどで、食材らしきものと言えば、玉子にベーコン、ウインナー、チーズ類くらいだ。

三木専務がここで料理をすることはあまりないんだろうか。
忙しいふたりのこと。
外で済ませることのほうが多いのかもしれない。

この分だと、冷凍ご飯なんてものもなさそう。
となると、一番手っ取り早いチャーハンは無理だし……。

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