冷徹社長が溺愛キス!?
「俺は何をすればいい?」
「……はい?」
手伝ってもらおうとは思っていなくて、つい目を瞬かせて隣に立つ社長を見上げた。
「まぁ、料理は得意ではないけどな」
へへっと照れ臭そうに笑う。
なんだか、さっきから私が今まで見てきた社長とは雰囲気がどうも違う。
自宅にいるからリラックスしているのか、それとも私が気づかなかっただけなのか。
「……それじゃ、私は材料を切るので、社長は玉子の白身と黄身を分けていただけますか?」
「どうやって?」
ボウルの上で玉子を二つに割り、片方の殻へ黄身だけを残すようにして見せた。
「ほぉ、なるほどね」
些細なことに感心されると、世間的に相手が自分よりスペックの高い人だからか、余計に嬉しい。
彼はさっそく玉子を手に取り、ボウルにコンコンと叩きつけた。
しかし力が強すぎたのか、殻がベシャッと潰れる。