冷徹社長が溺愛キス!?
◇◇◇
あのあとも何ひとつ様子の変わらない社長と、必要以上に意識してギクシャクする私。
ふたりで作ったカルボナーラを食べたあと、私はシャワーを借りて、社長のスエットに着替えさせてもらった。
ここへ来る前に寄ったコンビニで下着や基礎化粧品類は調達したが、さすがに洋服はどうにもならなかったのだ。
薄手のスエットの足先と袖口を何重にも折り曲げ、ぎこちない動作で部屋へ戻ると、社長は毛布を片手にリビングに立っていた。
「俺はこっちで寝るから、奈知はベッドを使え」
「いえ! そういうわけには! 私がこっちで寝ます」
私にしては珍しく早い反応。
小走りに掛け寄ると、首を何度も横に振った。
ソファを前にして、社長と寝床の取り合いになってしまった。
私が社長のベッドに寝るわけにはいかない。
いつもなら社長の言うことに従う以外に道のない私でも、さすがにそこは譲れない。
「俺がいいって言ってんだから、ベッドを使え」
「イヤです。ソファがいいです」
「何が気に入らないんだよ」
「何がって……」