冷徹社長が溺愛キス!?
ベッドといったら、ほかの女の人の気配を一番感じられそうな場所。
そこに寝るなんて……。
「とにかく、社長はいつも通りベッドに寝てください」
「いいや、奈知がベッドだ」
どっちも引かない押し問答をしつこいほど繰り返し、結局は毎度おなじみに私が折れることになった。
案内されたベッドルームは、リビングの隣に位置していた。
ドアを開けた途端目に入ったのは、綺麗に整えられたキングサイズのベッドだった。
リビング同様、モノトーンで統一された落ち着いた雰囲気で、ベッド以外に何も置かれていないせいか、やけに広く感じられた。
「それじゃ、おやすみ」
あっさりとドアが閉められ、ひとりぼっちになってしまった。
……どう……しよう……。
ここへ入ったはいいものの、まだそのベッドに寝る決意はできていなくて、ボーっと立ちすくむ。
けれど、いつまでもここに突っ立っているわけにもいかない。
誰が見ているわけでもないのにこっそりベッドに近づき、ベッドカバーごと毛布をめくる。
そこでひとつ大きく深呼吸。
意を決して、そろりそろりと足を入れる。