冷徹社長が溺愛キス!?
「でも、私以外の人が拾ったらどうするつもりだったんですか?」
「あそこは奈知の部屋以外は空き部屋だって沢木が言ってたぞ」
「それはそうなんですが……」
「で、意味、分かったのか?」
バラ越しに社長が見つめる。
百八本のバラの花。
それは……。
「でも、分からないんです。私と結婚したいと思ったのは、キスの相性が良いだけで……。それはつまり……好きなわけじゃ……なかったですよね?」
問い掛けづらいことだけに、途切れ途切れに訊ねる。
「だから、そこからして間違えてんだよ。誰がいつ“好きじゃない”と言った?」
私の目の奥を社長が探る。
「それは……」
確かに直接そう言われてはいないけれど……。
「キスの相性は、気持ちがあって成り立つものだ。好きでもないのに、そんなことができるか。俺を野獣かなんかと一緒にすんな」