冷徹社長が溺愛キス!?
私の考えを先読みして、社長が頷く。
“雨宮さんももっと自信を持ったほうがいい”と言っていた、加藤くんの言葉を思い返す。
それはこのことだったのだ。
社長は私のことを好きじゃない。
隣にいるのには不釣り合いだ。
加藤くんは、そう考えていた私を見透かしていたのだ。
「沢木には、少し前から協力してもらうようお願いしておいた」
麻里ちゃんもまた、協力者だったのだ。
私のアパートに遊びに来るよう約束を取り付けさせ、加藤くんに呼び出させて、麻里ちゃんと引き離した。
私がいない隙に社長がバラを置いたというわけだ。
「せっかくなら、驚かしてやろうとね。見合いを破談にした罰だ」
「……こんなの罰なんかじゃないです。だって……」
百八本のバラをもらう罰なんか聞いたことがない。
いたずらに笑みを浮かべた社長が手を伸ばす。
その手を取ると、そっと引き寄せられ社長の腕に包まれた。
「しりとりの続き」
「しりとりですか?」