冷徹社長が溺愛キス!?
「“好き”で終わってるはずだったな」
「……そう、です」
今思い出しても恥ずかしい。
よくそんなワードが言えたものだ。
クスッと笑って見上げると、不意打ちで社長の唇が重なった。
「“キス”だ」
かすめる程度で離れ、社長が不敵に笑う。
体中にくすぐったい思いが込み上げる。
頬がみるみるうちに紅潮するのを感じた。
「それなら次は……“好き”です」
「“キス”」
延々と終わりのないしりとりと、軽く触れるだけのキス。
何度となくそのやり取りを繰り返し、社長は「キリがないな」と言うと、私を引き離し助手席のドアを開けた。
「乗れ」
「どうしたんですか?」
「ここは人目が多すぎる」
ハッとして周りを見ると、家路を急ぐ人たちから好奇な目を向けられていることに気づいた。
恥ずかしさに、そそくさと乗り込む。
社長も運転席へと回り込んで乗ると、エンジンを掛けた。