冷徹社長が溺愛キス!?
「いえっ、大好きです」
満面の笑みを社長に向けると、彼は急に吹き出した。
「今の今まで、死にそうな顔をしていたとは思えないな」
……死にそうな……顔?
そこまでヒドイ顔をしていたとは。
「すみません」
「さっきから謝ってばかりだな」
「はい……自分の愚かさがあまりにもひどいので……」
「だな」
否定すらしてくれない。
社長は鼻を鳴らして笑った。
やっぱり社長の目から見ると、私は大マヌケのこんこんちきなのだ。
大きく息を吐き出して肩を落とした。
「ほら、飲め」
出来上がったココアを両手で持ち、さっそく口をつける。
はぁ、本当に美味しい。
雨で冷え切った体がじんわりと温まるのを感じる。
こういうところで飲むと、また格別だ。