そろそろ、恋始めませんか?~優しい元カレと社内恋愛~
長井優人

彼は、私の同期。そして元カレ。


三年前私は、地方に赴任する彼に
一緒についていくつもりだった。


友達、仕事、すべてを置いて
彼のことを、何よりも優先つもりだった。


なのに、彼は私を拒絶した。


『ごめん…俺と結婚するつもりだった?』


そのことは、忘れない。
何があっても。


「あっ、緑川君?」


「はい」


「君の席の横、空いてるだろ?
ちょっと掃除しておいてくれるかな。
何しろ、君はここで紅一点だからね」

課長が私に雑用を言いつけるとき、なんでもそう言って頼んでくる。
2年目の由奈ちゃんが、それを見てくすっと笑う。


なぜか彼も、私を見てくすっと笑った。
蔑みの笑いじゃないといいけど。

何がおかしいのよ。


「長井君、じゃ、次行くか」


「はい。じゃあ、亜湖また後で」


何よ。また後でって。

後なんてない。2度と会わないって決めてるから…
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