そろそろ、恋始めませんか?~優しい元カレと社内恋愛~

いろんな部署の様子を、見聞きしている長谷川さんの話は、とても面白かった。
もちろん、見た目も素晴らしく、中身も素敵な男性だから、横で話を聞いてるだけで楽しいけど。


彼は3月一杯まで、法務部に席があったはずだけど、次の部署のプロジェクトにすでに関わっていて、期日を待たずに早々と異動してしまった。

人事の発表があってから、すぐシンガポールに行くって言ってたから、今頃、英語をしゃべりながら外国で働いてるのかなあと思う。もう、別世界の人だ。


長谷川さんは、仕事も出来たし落ち着いた大人だった。

庶務課の女の子と、営業補佐の女の子が、仕事の接点もないのに、同期の由奈ちゃんをだしにして、長谷川さんの見物によく来ていた。仕事の邪魔にならなければ、彼は、彼女たちの相手をしてあげていた。


その長谷川さんが異動だと決まってから、3人は、何とか彼の情報を聞き出そうと、私にまでめいっぱいお世辞を言ってごまをすって頑張ってた。

長谷川さんがいなくなると、由奈ちゃんの同期の女の子たちは、ピタリとここに来なくなった。

現金なものだ。
目当ての男性がいなくなると、廊下で私とすれ違っても、軽く挨拶するだけで知らん顔だ。


でも、よいこともある。お昼休みが、静かになった。


この机、どうするんだろう。

入ってくる社員はいないと聞いてるし。

どういうことなんだろう。

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