そろそろ、恋始めませんか?~優しい元カレと社内恋愛~
「以前の彼がどうっだったか、
私、全然、覚えてないな」
もう一つ言うと、彼が成長して、魅力的なってることなんて認めたくない。
いっそのこと禿げたり、太って誰か分からなくなって、帰ってこればよかったのに。
だいたい、元カレのことカッコいいだなんて言えるほど、私には広い心もない。
紗和は、忘れてるかもしれないけど、
彼に、振られたのは私だ。
だから、彼がどうしようと、なにを考えようと、誰と仲良くしようと、
気にしないと決めた。
「ふ~ん。
全然、関心ないって言いたいんだ」
私は、イラついて答える。
お腹が減ってる時の話題としては、はっきり言ってよくない。
「いいたいんじゃなくて、本当にないの。関心なんか。これっぽっちもね」
トマトクリームパスタ程もないのよ。
紗和。
もう一度言うけど、優人は付き合っだけど、1度ダメになった相手だ。
しかも、優人の方から、私とは続けられないって言ったのだ。
これのどこに、
可能性があるっていうのだ。
可能性のない相手を思って、何になる。
「関心ないって割にはさあ、亜湖?
長井の事、意識しまくってるじゃないの」
「してない」
私は、トマトクリームのパスタをソースに絡めていう。
これおいしい。紗和なんかにやらないで、全部食べよう。
「避けてるのは、意識してるからよ」
私は、紗和をにらみ付けた。