そろそろ、恋始めませんか?~優しい元カレと社内恋愛~


「わかった。意識しないことにする。今から、優人の姿なんか全然見えない。
眼中にない。優人が、この地球上に生きてたことも忘れる。
明日から完全に意識から外す。
これでいい?」

これからは、優人を見ても何も感じない。空気と同じ。


「なに言ってるのよ。一緒に仕事してるから、見ないなんて無理よ」

じゃあ私、どうしたらいいのよ。


「紗和、それよりいつまで彼は、法務部にいるの?」


「さあ、知らないよそんなの」

いつまでか、わかっていれば、その間だけ気をつけていればいい。あるいは、私が会社からいなくなるとか。


「会社には、これだけ大勢の人がいるのに、よりによって、どうして隣の席なんかになるのよ」


「さあ…わかんないけど、巡り合わせだと思うな。普通、一時的に人生に関わったとしても、1度離れたら、2度と会わないことの方が多いわね。縁があるのかもね。長井とは」


「ないよ。無いって。あっても、切れてなくなっちゃってるよ。私のすることは、別の誰かの次の赤い糸を探すことよ」
司法書士の事務所も考えてみるかな。このまま、優人の隣で働くなんてむりだ。



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