そろそろ、恋始めませんか?~優しい元カレと社内恋愛~


視界から彼の姿が消えても、

ーーこっちは、何年振り?

「3年振りです」

ーーよろしく頼むよ。

「はい。こちらこそ」

課長の声に混じって、聞き覚えのある声がした。
そうだ。あの声だけは忘れない。


そう、未だに耳に入ると害になる。
特徴のある、程よい高さの柔らかい声…


ああああ…もう、だめだ…
やっぱり、間違いない。


優人…
こっちに来てるの?


まさか紗和が言ってたの…
さっきの人事のこと


「もう…紗和ったら!」


「あっ、見えちゃった?」
紗和は、悪びれずに言う。


「本当に優人なの?何で彼がいるのよ!
ちょっと、どういうことよ」
確かめに行きたい。
でも、近づくと見つかる可能性が高い。


「あいつ、来るの早すぎだよ~もう」






< 9 / 173 >

この作品をシェア

pagetop