そろそろ、恋始めませんか?~優しい元カレと社内恋愛~
視界から彼の姿が消えても、
ーーこっちは、何年振り?
「3年振りです」
ーーよろしく頼むよ。
「はい。こちらこそ」
課長の声に混じって、聞き覚えのある声がした。
そうだ。あの声だけは忘れない。
そう、未だに耳に入ると害になる。
特徴のある、程よい高さの柔らかい声…
ああああ…もう、だめだ…
やっぱり、間違いない。
優人…
こっちに来てるの?
まさか紗和が言ってたの…
さっきの人事のこと
「もう…紗和ったら!」
「あっ、見えちゃった?」
紗和は、悪びれずに言う。
「本当に優人なの?何で彼がいるのよ!
ちょっと、どういうことよ」
確かめに行きたい。
でも、近づくと見つかる可能性が高い。
「あいつ、来るの早すぎだよ~もう」