健康診断の甘い罠
俺が言うのも何だけど、やっぱりああいう女は毒気が半端ない。千紗とは真逆だ。
早く、千紗に会いたい。そう思って俺は家路を急いだ。
千紗と一緒に暮らすために引っ越した家の鍵を開けて中に入ると、キッチンでご飯を作っていたらしい千紗が俺に気付いて笑顔になる。
「おかえり、和弥くん」
ああ、なんか本当に洗われるっていうか浄化される。毒気抜かれるわ。
「ただいま、千紗」
思わず近付いてぎゅっと抱きしめていい香りがする髪に顔を埋めてしまう俺を千紗が見上げてくる。
それがかわいくて出会った頃より長くなった癖のあるふわふわの髪にチューすると千紗が赤くなる。
「もうご飯出来るよ」
帰ってきて千紗がいて、ご飯が出来てるとか幸せすぎて頬が緩んでしまう。