健康診断の甘い罠

「歩ちゃん、俺が千紗ちゃん送ってくからいいよ。わざわざ車出すのあれでしょ」


そう言う結城さんに高倉さんと旦那さんが顔を見合わせる。


それを見た結城さんがため息をついて眉間にシワを寄せた。


「俺、どんだけ信用ないのよ。傷つくんですけど」


「日頃の行いが悪すぎるからだろ。でもまあ、山口さんがいいならあれだけど」


そう言って私を見る高倉さんの旦那さんに私は頷く。


「あ、大丈夫です。じゃあ、あの……申し訳ないんですが、結城さんお願いしてもいいですか?」


そう言うと結城さんは嬉しそうに微笑む。


「全然、いいよ。むしろ送らせて。……いや、本当に大丈夫だから。そんな目で見るのやめてよ歩ちゃん」


結城さんの言葉に高倉さんを見ると物凄い疑いの目で結城さんを見ていてちょっと笑ってしまう。


どれだけ信用ないんだろう。
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