健康診断の甘い罠
「はい、頼まれました。じゃ、行こっか。千紗ちゃん、電車だよね。私の車乗って」
そう言われて頷いてファミレスを出て一ノ瀬さんの車に乗る。
「旦那さんとか、大丈夫なんですか?」
こんな遅い時間にお邪魔しちゃって大丈夫かな。
「うん、まだ帰ってきてないかな。一応、メールはしたから帰ってきちゃっても大丈夫だよ」
そう言われて少し安心する。一ノ瀬さんの旦那さんとはいえ、初めて会う男の人は緊張する。
帰ってくる前に帰らなきゃと思っていると、一ノ瀬さんの住んでいるというマンションに着いた。
旦那さんが元々暮らしてた家に結婚してから一緒に住み始めたと教えてくれた。
「散らかってるけど、どうぞ」
鍵を開けて玄関で靴を脱いだ一ノ瀬さんに続いて、私も靴を脱ぐ。
「お邪魔します」
そう言って一ノ瀬さんのお家に入るけど、全然散らかってないし。綺麗でシンプルな感じだけど素敵だ。