じれったい
プロダクションへの仕事が終わると、時間は12時を過ぎていた。

「せっかくですし、どこかで食事をしましょうか」

そう言った玉置常務に、
「そうですね」

私は返事をした。

「これから行くところは僕の行きつけの店なんですけれども、何か嫌いなものはありますか?」

そう聞いてきた玉置常務に、
「特にないです」

私は首を横に振った。

「では、参りましょうか」

玉置常務の後をついて行くように入ったところは、おしゃれな喫茶店だった。

日替わりメニューが2つあるのか。

玉置常務がドアの前に置いてあるイーゼルのメニューを見ているので、私もそれに視線を向けた。

Aのメニューはトマトの冷製パスタ、Bのメニューはシーフードドリアだった。

これにドリンクとサラダがついて500円と言う安さである。
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