恋色シンフォニー 〜第2楽章〜

「…………ええと、せっかくの励ましですので、ありがたくとっておきます」


「…………は?」


「ありがとう。うれしかった。今後落ち込んだ時に思い出すことにする」


「…………え?」


「マリが一位になったことは、素直に喜んでます」

うそっ‼︎

「なし! 今のなし!」

「しっかり心に刻みましたので」

「忘れて!」

「お返しに僕も綾乃のこと褒めちぎろうか?」

「結構です!」

もー、恥ずかしい!
てっきりマリさんと自分を比べて落ち込んでるのかと思ってたのに!

「じゃあ何で来たのよ!」

「寂しかったんだ」

……え?

「寂しかった。金曜夜も、土曜も、日曜も会えなくて。

孤独には慣れてるつもりだった。

今までは楽器弾いてれば紛らわせることができた。

でも、今回はダメだった。
寂しくて泣くとか、大の大人がありえないと思ったけど、仕方ないよね」

恥ずかしそうに肩をすくめる圭太郎。

……リアクションに困る。

……笑うには、深刻すぎて。
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