恋色シンフォニー 〜第2楽章〜
第八変奏。
三重音がジャンジャン華やかに鳴らされるかっこいい箇所。
ヴァイオリンの弦は4本が弧を描いて張られているので、二重音までだったら普通に弾けるけど、三重音となると一気に難しくなる。
3倍に増幅した音の波動が私の身体に絡みつき、しみこんでくる。

……もう、勘弁して、と思う一方で、喜んでいる自分がいるんだから、かなりやられてる。


第九変奏。
代表的な超絶技巧、左手ピチカート。
弦を押さえつつ、同じ左手の別の指ではじく。しっかり押さえてしっかりはじかないと、いい音が出ない。押さえる下への動きと、はじく上への動きを同時にやるっていうんだから、指、つるでしょ。
しかも、高速。
さらに、それらの合間に、弓でも弾く。弾くというより、叩くような弾き方。
見てると、何が起こってるのかよくわからない。マジック見てるみたいなのだ。
後でゆっくりやってもらいたい。


第十変奏。
高音が幻想的に響く。
孤独や寂しさを感じるメロディに、彼の心情が重なり、胸が締め付けられる。

やっぱり泣かされるんだな、私。

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