恋色シンフォニー 〜第2楽章〜
第十一変奏。
クライマックスらしい、華やかな変奏。低音から高音へと駆け上がり、逆に高音から低音へずんずん降りてくる。
これぞ、ザ・ヴァイオリン!と感じるかっこいい変奏。


ここまで、華やかな技巧だけ見てると、これって音楽なのかな、と思ってしまうような曲だけど、彼はテクニックをこなした上でちゃんと歌ってきた。


……やっぱりすごい。すごすぎる。


間を置かずに終曲へ。
フィナーレらしい華やかな高速アルペジオに、容赦なく高みへと押し上げられていく。

ものすごい高揚感。

ぞくぞくして、
くらくらして、

ああ、
もう、

降参。


トリルの後のラストの重音を宙に放り投げるのは、まるで、私を放り投げるかのようだった。





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