クールな准教授の焦れ恋講義
「あの二車線道路の真ん中にあえて大きな木を残してあるのを知っているかね?」
「ああ、木の傍に小さな社があるところですよね」
「そう。あそこには元々小さな神社があったんだが手入れをする者もいなくなって廃れていく一方でな。区画整理をされながらやがて道路を通すことになったんだが……」
「やっぱり道路を通すときに何かあったんですか?」
「ふふ、どう思うかね?」
「いつまで休憩してんだよ!」
和弘くんの厳しい声が入り、我に返る。休憩がてら澤井さんのこの地域にまつわる話が面白くてついつい聞き入ってしまっていた。
「ご、ごめんね」
「こら和弘、先輩になんて口のきき方だ」
そうなのだ、この前の遭遇で分かったことだが、なんと和弘くんは私と同じ人文学部総合社会学科に入学し、しかも先生のゼミ生だというのだから世間の狭さを感じずにはいられない。
私がOGであることや、先生の元ゼミ生であることなどを話すと本人よりも澤井さんのほうに一気に親近感を寄せられた。
「ああ、木の傍に小さな社があるところですよね」
「そう。あそこには元々小さな神社があったんだが手入れをする者もいなくなって廃れていく一方でな。区画整理をされながらやがて道路を通すことになったんだが……」
「やっぱり道路を通すときに何かあったんですか?」
「ふふ、どう思うかね?」
「いつまで休憩してんだよ!」
和弘くんの厳しい声が入り、我に返る。休憩がてら澤井さんのこの地域にまつわる話が面白くてついつい聞き入ってしまっていた。
「ご、ごめんね」
「こら和弘、先輩になんて口のきき方だ」
そうなのだ、この前の遭遇で分かったことだが、なんと和弘くんは私と同じ人文学部総合社会学科に入学し、しかも先生のゼミ生だというのだから世間の狭さを感じずにはいられない。
私がOGであることや、先生の元ゼミ生であることなどを話すと本人よりも澤井さんのほうに一気に親近感を寄せられた。